今回就職のご挨拶で宮本塾に久しぶりに寄らせて頂きましたところ、ホーム・ページを作成するということで、ぜひ体験談をと言われ、私のことが参考になるか分かりませんが一言書こうと思います。私は中学校三年生の夏期講習で宮本塾に転塾しました。私は真面目な子で両親から非常に期待されていました。

 中2の終わり頃から成績が急に下がりだし中3になって模擬テスト準備の為、何を勉強していいか分かりませんでした。学習にも力が入っていきませんでした。そんな時両親に進められ、夏期講習から入塾することになりました。入塾してすぐの塾長から一言、「英・数とも中1の基礎ができていない、これではいくら勉強しててもおもしろくないのでは?」でした。英語は your と you're の区別がついていなかったし、数学は中1の距離、割合の問題がさっぱりでした。入塾最初の一週間は、先生から出される問題は本当にやさしい問題とわかるのだけれど、いざ自分が解くとなるとできないという現実をつきつけられました。最初の一週間、塾についていくので必死でした。そんな私にその後宮本先生は一言、「びっくりする程成績を上げてやるから頑張れ。」でした。

 夏期講習後の成績は忘れもしない『校内順位が46→2番』。私は、前よりもずっと楽に学習ができるようになっていました。以前は定期テスト対策は丸暗記で終わらせていたのですが、理解した上で暗記をすれば、一旦暗記したことは忘れないようになりました。その後、私は常に校内順位でいうなら1〜2番をキープするようになりました。しかし宮本先生から「数学は問題だね。数の意味を理解していない。あなたは努力タイプだから、中学での成績は向上したけど、医学部志望となると、高校の数学で泣くよ。あなたのような努力家は小学生の時から基礎をきっちりしていれば違っていただろうね。」と言われました。

 高校に進学してから、英語は常に校内順位ベスト3をキープしましたが、数学はいつも30〜40位でした。私が数学で越えられない壁に突き当ったのは、高校に入ってからでした。それにひきかえ私と同時期(当時小学4年)に入塾した弟たちは数学が大好きでよく私に教えてと言って聞きに来ていました。弟は先生に言われた通り、常に数学を簡単に解く方法を考えていました。私は正解を出すことが先決で、とにかく正解を導こうということで頭がいっぱいでした。弟を教えていて、常々宮本先生が私に注意していたのはそれだったのか!と今思います。学習方法を定着させるのは幼児期が大切なことを体験談として書きたいと思います。そうすれば私ももっと楽に大学に合格できていたのに…。

そんな数学に悩みぬいた私でも、センター重視で逃げ切るという、丸亀の塾長の神がかった作戦通り無事すべりこみセーフで香川大学医学部に現役で入学できました。みなさんは、もっと楽に受験に臨めることを願っています。
  

 ●宮本塾精神はこれなのか!
 宮本先生は自分の生徒を見捨てる事を絶対にしません。正直当時の私はそういう所はあなまり好きではありませんでした。

 私の同級生の中に本当に不真面目な生徒がいました。私が中学三年になって入塾した時、彼は小学校の時から塾にいたので、頭が良いんだなぁとずっと思っていました。しかし私は彼の勉強態度が大嫌いでした。どちらかというと私はガリ勉(コツコツ)タイプだったので彼とはウマが合わず、それは一緒に授業を受けていても変わることはありませんでした。塾の宿題はしてこない上に、毎回のように教材を忘れ、ノートをなくすので、いつも私は彼にコピーさせてあげていました。(宮本先生にコピーさせてあげなさいと言われたからで、もちろん嫌々ですが…。)他にも授業で嫌になる程繰り返し基礎をやるのに何故彼は覚えて来ないのだろう。授業中きちんと集中していれば分かることなのに、何で分かってないのだろうなど不満を挙げればキリがないほどありました。

 しかし、当時の私にとって何より不満だったのは、そんな生徒を叱る宮本先生に対してでした。何でそんな不真面目な生徒まで無理矢理引っ張っていくのだろう。放っておけば良いじゃないか。私が先生だったら、即座に見捨てるのに。そんな事を思いながら、高校に進学しました。

 先程も述べた通り、私は数学で高校の時、本当に悩みました。みんながすんなり解く所を私は全然…。私はイライラしてストレスばかり貯めていたんだとおもいます。そんな時、あの嫌いだった彼が私に数学を塾で夜遅くまで残って教えてくれると言い出しました。彼は本当に基礎の基礎から私ができるまで毎日遅くまで付き合ってくれました。

 彼が私に言った「人間やれば出来る。諦めたらそこで全部終わりだ。」という言葉は今までも私の心に残っています。今になって私が思うことは、先生もあの彼と同じ気持ちだったのだろうということです。「出来ない⇒見捨てる」ではなくて「出来ない⇒助ける」の精神だったのだと。今では、彼のような一見、全然聞いていないような生徒にも根幹は伝わっているんだなと感じ、どんな生徒にも厳し叱ってくれる先生の優しさをちょっと理解できたような気がします。

ちなみに、今私はその彼と良い関係でお付き合いさせて頂いています。彼も大手銀行に就職が決まり、今では自慢の彼です。


 宮本塾の小・中・高1、2年教育を振り返って  岡山大学医学部医学科 A
  私が宮本塾に入ったのは小1、当時は訳もわからず、ただ母に手を引かれて通塾し始めました。小学部の6年間は私にとってどんな意味を持つものだったのでしょうか?

 ともすれば自宅で遊ぶ事しかない小学生時代、週に数回甘えの許されない教室に身を置き、与えられた授業時間内で良き学友達と競争し合い、互いを刺激し合う。

 この環境の中で修得した集中力、それによって手にした計算力・思考力などは、その後中学・高校といっそう厳しくなる受験競争の中でも、学力の根幹となって私を支えてくれました。

 今やっと言えます。小学部の先生方、ありがとうございました。私の学習姿勢が確立できたのは先生方のおかげです。今後もこの指導方針を変える事なく私同様、後先輩塾生をご指導ください。